福島第一原発で清掃中に飛散した廃液量、当初発表の数十倍だった

 10月25日、福島第一原子力発電所の配管を清掃していた作業員らが放射性物質を含んだ液体を浴びてしまう事故が発生した。この事故で噴出した液体の量は、当初伝えられた数値の数十倍に達するという現地報道がなされている。

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 公共放送のNHKが30日に報じたところによると東京電力は、これまでの調査の結果、当初公表した量の数十倍に達する液体が噴出したものと推定されることを明らかにした。事故が発生した10月25日、東京電力は、現場の床に残っていた液体の量を根拠に「飛散したのはおよそ100ミリリットル」と発表していたが、その後、作業員らの証言や床の痕跡などについてさらに調査を進めて推定値を訂正した。

 当時、汚染水の浄化装置である多核種除去設備(ALPS)の配管を清掃していた作業員5人は、放射性物質を含む廃液をタンクに流すホースが外れて廃液を浴びた。このうち2人は身体表面の放射線量が高く、地域の病院で治療を受け、10月28日に退院した。

 東京電力の関係者は「現在のところ退院した2人の作業員に特に問題はなく、汚染範囲の肌に異常ややけども確認されていない」と伝えた。

キム・スジョン記者

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