ロシア「マハチカラ空港の反イスラエル暴力デモ、ウクライナが助長」

 【NEWSIS】ロシアは、北カフカース連邦管区ダゲスタン共和国の首都マハチカラにある空港で発生した反イスラエル暴力デモについて「外部の介入によるものだ」とし、その背後にウクライナの存在があると名指しした。

【動画】マハチカラ空港に乱入する反イスラエルのデモ隊

 ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は30日(現地時間)の記者会見で、「昨日、マハチカラの空港周辺で起きた事件は、外部情報の影響を含む外部介入による結果だ」と主張した。

 ロシアと戦闘状態にあるウクライナが情報戦などを展開し、同空港の反イスラエル暴力デモを助長したということだ。

 ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官も声明を発表し、「ウクライナの犯罪政権が直接的かつ中核的な役割を果たした。彼らはそこに定着しているおぞましいロシア恐怖主義者たちの手を通じて行動した」「ウォロディミル・ゼレンスキー(ウクライナ大統領)の迅速な声明と発表、その内容こそまさにウクライナ特殊部隊がメディア破壊工作攻撃を組織したという直接的な証拠だ」と主張した。

 その上で、「ダゲスタン共和国で発生した大規模暴動は、ロシア連邦の国民たちの調和の取れた発展と民族信仰的統合を阻害する目的で、外部で計画・実行された挑発だ」とも言った。

 ザハロワ報道官はさらに、同事件の関係者として、ロシアに外国の要員だと名指しされたイリヤ・ポドマリョフという人物に言及した。

 ダゲスタン共和国はロシアのムスリム(イスラム教徒)が人口の80%以上を占めている。マハチカラの空港では29日、イスラエル・テルアビブ発の航空機が到着すると、反ユダヤ主義デモ隊が乱入する大規模な暴力事態が起きた。デモ隊は「我々はユダヤ人難民に反対する」「ダゲスタンに子どもを殺した者の居場所はない」などと書かれたプラカードを手にしていたが、これより前、イスラエル難民を乗せた航空機が到着するというフェイクニュースが飛び交っていたと伝えられている。

 ロシア内務省によると、今回の事件で警察官9人を含め20人が負傷したとのことだ。警察はその後、事件に加担した60人を逮捕した。

シン・ジョンウォン記者

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