韓国国会・ソウル市議会が公表求めた韓国TBS出演料、「虚偽放送」ジャーナリスト金於俊氏は拒否【単独】

 ソウル市長や交通放送(TBS)の代表が交代しても、ジャーナリスト金於俊(キム・オジュン)氏がTBSでラジオ番組「金於俊のニュース工場」の司会として受け取った出演料は結局公表されないとみられる。これまではTBSが公表を拒否していたからだが、今回は同氏が自ら公表を拒否した。

【写真】金於俊氏が10月12日に提出した出演料公表拒否文書

 TBSは30日、金奎男(キム・ギュナム)ソウル市議(国民の力)の要求に応じ、2018年から23年までに放送通信委員会の制裁を受けた出演者の出演料に関する資料を提出した。TBSは期間中に放送通信委員会から3回の注意処分を受けた。注意処分は梨泰院雑踏事故直後の昨年10月31日「ニュース工場」で「過去には(梨泰院に)一方通行のための規制線があった」という虚偽事実を放送した金於俊氏、共に民主党代表の李在明(イ・ジェミョン)代表を中傷したイ・ジョンヨル氏、康京和(カン・ギョンファ)元外交部長官を戯画化した金鍾大(キム・ジョンデ)元正義党議員が理由だった。

 TBSは制裁内容を公開し、イ・ジョンヨル氏と金鍾大元議員がそれぞれ2年間で2350万ウォン(約260万円)、1回20万ウォンを受け取っていたことを明らかにした。しかし、金於俊氏の出演料は公表しなかった。同氏が出演料の公表を拒否したためだ。

 TBSは回答の中で「金於俊氏にソウル市に対する『行政事務監査』で資料を提出するため、出演料の情報公開に同意を求めたが、同意しないという返答を受けた」とし、「出演料情報は個人所得に関するデリケートな個人情報に当たるため、個人情報保護法によって、情報主体の同意なく公表できない」と説明した。

 国会とソウル市議会によるTBS出演者に対する出演料公表要求は2020年から行われていた。TBSは外部出演者の出演料に関する資料を提出しなかったが、今回初めて一部を公開した。しかし、金於俊氏の出演料は今回も公表されなかった。

 これについて、金奎男ソウル市議は「金氏は虚偽事実を放送し、自分に(番組司会者の)ポストを与えた組織に大きな迷惑をかけただけでなく、国民の税金が自分にどれだけ使われたかについても公表を拒否した」とし、「国民の大切な税金で運営する公営放送を個人が小遣い稼ぎをしながら反政府扇動する場と考えたとしか考えられない」と批判した。

チェ・フンミン記者

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