全斗煥元大統領の孫に懲役3年求刑 合成麻薬使用で=韓国検察

【ソウル聯合ニュース】韓国の故全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領の孫で、麻薬類管理に関する法律違反の罪で在宅起訴されたチョン・ウウォン氏(27)の初公判が31日、ソウル中央地裁で開かれ、検察は懲役3年と追徴金338万ウォン(約37万5000円)を求刑した。

 検察は、被告が多量の麻薬類を相当期間にわたって購入し、動画投稿サイト「ユーチューブ」のライブ配信で不特定多数に対し薬物を使用する姿を見せ、社会的物議を醸したとする一方、犯行を自白し、初犯である点を考慮したと説明した。

 公判に出席したチョン・ウウォン氏は最終陳述で「あまりに大きな罪を犯し申し訳ない。毎日のように過ちを反省し、後悔している」としながら「二度と同じ過ちを犯さない」と述べた。

 同氏は昨年11月から今年3月にかけ、米国で合成麻薬のMDMAやLSD、ケタミン、大麻の4種類の薬物を使用した罪で9月に在宅起訴された。
 全元大統領の次男、全在庸(チョン・ジェヨン)氏の息子であるウウォン氏は今年3月、交流サイト(SNS)で一家の秘密資金疑惑などを暴露し、注目を集めていた。

 警察は同月28日、米国から帰国したウウォン氏の身柄を拘束。容疑を認めたことで翌日に釈放した。

 その後、ウウォン氏は南西部・光州を訪れ、市民らの民主化要求行動を武力で鎮圧した全斗煥政権時の5・18民主化運動(光州事件)の犠牲者の遺族らに謝罪した。

 これを受け、裁判所にはウウォン氏の善処を求めて1万人以上が署名した嘆願書が提出された。

 判決公判は12月22日に開かれる。

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