インドネシアで行われた結婚式の宴会で、違法に製造された酒を飲んだ住民13人が死亡したことが分かった。
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AFP通信やCNNインドネシアなどが10月31日(現地時間)に報じたところによると、西ジャワ州スバン地域の警察は、結婚式の宴会で違法に製造された酒を飲んで入院した19人のうち13人が死亡したと発表した。治療を受けている6人のうち1人は重篤な状態だという。
死亡者らは10月28日に一般家庭で行われた結婚式の宴会で、オプロサン(Oplosan)と呼ばれる密造酒を飲んだ。その後、呼吸困難、嘔吐(おうと)、意識不明などの中毒症状が見られたため、近くの国立病院に搬送された。
警察は10月30日、密造酒を販売した59歳と83歳の住民を密造酒流通容疑で逮捕するとともに、この酒にどのような有害成分が入っていたのか調査を進めていると発表した。
インドネシアは国民のほとんどがイスラム教徒だが、大都市では酒類を購入することができる。ただし酒類税が高く販売価格も高いため、違法に製造した酒を飲むケースが多い。一般的にはこのような密造酒はアルコールに飲料水などを混ぜて作るが、変わった味にするために蚊用の防虫剤などを入れることもあるという。実際に2018年には西ジャワ州バンドンで、蚊用の防虫剤を混ぜた酒を飲んだ住民60人以上が死亡するという事故があった。
チョン・チェビン記者