世界市場を狙う韓国ゲーム業界 ニンテンドースイッチに注目する理由は?

【ソウル聯合ニュース】世界市場進出を狙う韓国ゲーム業界にとって、任天堂の家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」が新たな主流プラットフォームとして浮上している。

 韓国オンラインゲーム大手のネクソンが先月26日に発売したハイブリッド海洋アドベンチャーゲーム「デイヴ・ザ・ダイバー」は、ニンテンドーeショップのダウンロードソフトランキングで、「スイカゲーム」「スーパーマリオブラザーズワンダー」に次いで3位を記録した。韓国製ソフトのうち最高順位となった。

 「デイヴ・ザ・ダイバー」は今年6月にPC版が正式にリリースされた。PC版だけで先月末までに世界販売数が200万枚を超え、成功を収めた。

 同社は昨年、韓国最大のゲームショー「G-STAR」でニンテンドースイッチ版のデモンストレーションを行うなど、PC版の正式リリース前からニンテンドースイッチ版の発売を念頭に置いてマーケティングを展開した。

 韓国ゲーム大手、ネオウィズも早くからニンテンドースイッチに関心を示してきた。同社は2021年に「Skul:The Hero Slayer」のニンテンドースイッチ版をリリースしたのに続き、今月中にリリース予定の2Dアクションプラットフォーマゲーム「SANABI」のニンテンドースイッチ版も発売する予定だ。
 韓国ゲーム大手、NCソフトも来年リリース予定の新作「バトルクラッシュ」のPC版、モバイル版に加えニンテンドースイッチ版もリリースする。

 このほか、グラビティーが先月、新作「Wetory」のニンテンドースイッチ版を発売した。
 ニンテンドースイッチは韓国でもゲーム機の中では普及率が高いことが強みだ。韓国コンテンツ振興院の「2023ゲーム利用者実態調査」によると、コンソールゲーマーの64.1%(複数回答可能)が主に利用するゲーム機として任天堂製品を挙げた。

 韓国のあるゲーム開発者は、ニンテンドースイッチ向けソフトの開発環境がよくなり、既存のゲームを移植しやすくなったこともニンテンドースイッチが主流プラットフォームとして注目されている理由に挙げ、「世界的にシェアが高いゲーム機なので、今後もゲーム会社にとって魅力的な選択肢になると思う」と話している。

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  • ▲ソウル市内にある任天堂直営のポップアップストア=(聯合ニュース)

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