中国当局が閉鎖した尹東柱の生家と安重根展示館が再オープン…韓中関係改善に向けたシグナルとの見方も

 中国当局により閉鎖され問題となっていた尹東柱(ユン・ドンジュ)の生家が再オープンした。

 延辺朝鮮族自治州竜井市の関係者は「今日(10月31日)明東村にある尹東柱の生家が補修工事を終え同日再オープンした」と明らかにした。

【写真】「安重根・金九・尹東柱は中国朝鮮族」 中国バイドゥの歴史歪曲

 竜井市は30日午後、ウィーチャット(無料通話アプリ)の公式アカウントで「尹東柱の生家の補修工事を行い、オープンに必要な条件が満たされれば再オープンする予定」と伝えていた。

 竜井市は再オープンの発表と同時に現地の写真2枚も掲載した。

 尹東柱の生家は今年7月に一時閉鎖された。

 閉鎖について中国当局は「内部の補修」としか説明せず、具体的な理由や再オープンの時期などには言及しなかった。そのため「韓中関係悪化の影響で閉鎖されたのでは」との見方も出ていた。

 中国当局は2012年に尹東柱の生家を復元し、入り口に「中国朝鮮族愛国詩人」と刻まれた碑石を設置し問題になった。

 中国最大のポータルサイト「百度(バイドゥ)」の百科事典でも尹東柱の国籍は「中国」、民族は「朝鮮族」と記載されている。

 今年5月に工事を理由に閉鎖された遼寧省の安重根記念館も再オープンしたことが分かった。

 大連の韓国領事出張所は「10月5日に再オープンしたことを直接確認した」と伝えた。

 領事出張所によると、展示室内部は以前と特に変わったことはなく、記念館関係者は「電気工事のため」と説明していたという。

 今回尹東柱の生家と旅順監獄内の国際戦士展示室が相次いでオープンしたことについて、一部では「韓中関係改善に向けた中国のジェスチャーかもしれない」との見方もある。

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  • ▲尹東柱の生家/TV朝鮮

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