韓国軍初の偵察衛星 30日に米軍基地から打ち上げ=国防相

【ソウル聯合ニュース】韓国軍として初の独自の偵察衛星が30日に米カリフォルニア州のバンデンバーグ米宇宙軍基地から打ち上げられる。申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官が3日、同部担当の記者団に打ち上げ計画を明らかにした。この軍事偵察衛星は北朝鮮内の主な標的を監視する役割を果たす。

 衛星は米宇宙企業スペースXのロケット「ファルコン9」で打ち上げられる。尹錫悦(ユン・ソクヨル)韓国大統領が現場で立ち会うかと尋ねられると、申氏は「訪問の計画はないと認識している」と答えた。

 国防部は韓国の独自技術で開発した固体燃料ロケットを年内に打ち上げる準備もしているようだ。

 一方、申氏は北朝鮮による軍事偵察衛星打ち上げの試みに関し「識別された動きからすると1~2週間以内にはできそうにない」との見方を示した。11月末ごろなら可能性がありそうだとしつつも、状況を見守る必要があると述べた。

 北朝鮮は先の2回の打ち上げに失敗した後、予告していた10月に再打ち上げを行わなかった。申氏は「(ロケット)3段目のエンジンの補強に時間がかかっているとみられる」と指摘した。ロシアの技術支援については、プーチン大統領が公言しただけに、具体的に技術供与しているとの見解を示した。

 申氏は北朝鮮が失敗しようとも自力でもう一度打ち上げを試みる可能性もあるが、ロシアから技術指導を受けているためにずれこんだとも考え得ると説明した。そのうえで「われわれは後者(ロシアの技術指導に伴う遅れ)に重きを置いている」と述べた。

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