ソウルで「トコジラミ」目撃報告相次ぐ すでに全域に拡大?

【ソウル聯合ニュース】人口密度の高い韓国・ソウルでトコジラミ(別名・南京虫)の目撃報告が相次ぎ、市が対応に追われている。

 ソウル市の各自治体などによると、25区のうち、7区の17カ所でトコジラミの目撃報告があった。

 一例として2日にはソウル中区のワンルームタイプの賃貸住宅の部屋でトコジラミの目撃報告あり、マットレスや壁などで実際にトコジラミが確認された。目撃報告のあった部屋と近い別の3部屋でもトコジラミが確認され、駆除作業が行われた。

 「虫に刺されたがトコジラミなのか確認したい」「事前に防疫作業をしたい」などの問い合わせが保健所などに相次いでいるという。さらに民間業者への問い合わせも急増していることから、当局に報告された目撃情報より実際は被害がより大きいと推定することもできる。

 ソウルのある民間防疫業者は「トコジラミに関する駆除依頼が一日に2~3回はある。10月の1カ月間、ソウルだけで約80カ所で駆除作業を行った」と話す。また、目撃報告のない地域からも問い合わせが多いとし、「すでにソウル全域に拡大した可能性がある」と指摘した。

 940万人の人口が密集したソウルではややもすれば大きな社会問題になりかねず、市は対応に追われている。

 市はまず、ワンルームタイプの賃貸住宅などで目撃報告が多いことを踏まえ、これらの集合住宅などを対象とする駆除作業予算5億ウォン(約5700万円)を緊急交付して管理に乗り出した。

 宿泊施設のほか、市民の利用が多い地下鉄や映画館など不特定多数が利用する施設も管理対象となる。

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