31歳婦人警官がハリケーン被災者救助、2日間何も食べていない赤ん坊に自分の母乳をあげて話題に /メキシコ

 超大型ハリケーンの上陸でメキシコでは大規模な被害が発生しているが、現地では1人の婦人警官が救助作業中に2日間何も食べていない赤ん坊に自らの母乳を与え大きな話題になっている。

【写真】母乳で育てた我が子をアピール「健康な母乳授乳児選抜大会」

 BBC放送など外信各社は4日、ハリケーンで被害が発生したメキシコのアカプルコで先月29日、現地の婦人警官アリズベス・アンブロシオさん(31)が救助作業中に子供の泣き声を耳にした。

 アンブロシオさんが泣き声の聞こえる方向を注意深く調べると、生後4カ月の赤ん坊を抱いた女性を発見した。女性はアンブロシオさんに「子供は2日以上何も口にしていない」「助けてほしい」と支援を求めた。

 2人の子を持つ母でもあるアンブロシオさんは女性に「私は授乳をしているので、あなたが望めば赤ん坊に母乳を与えることができる」と伝えた。女性は快く申し出を受け入れ、アンブロシオさんは安全装備を外して空腹の赤ん坊に母乳を与えた。赤ん坊はすぐに泣きやんだ。

 アンブロシオさんのこの感動的なエピソードはメキシコ市市民安全秘書局(SSC)が動画と写真付きで公表し、SNS(交流サイト)でも大きな話題となった。

 先月31日に公表された公式統計データによると、先月25日未明にメキシコの太平洋沿岸を襲ったハリケーン「オーティス」により少なくとも45人が死亡、47人が行方不明となった。

キム・ミョンイル記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲イラスト=UTOIMAGE

right

あわせて読みたい