『一度も経験したことのない法人カード』…共に民主・李在明代表の不正を内部告発した元京畿道公務員、7日に回顧録を出版

 韓国野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が京畿道知事時代に公務用クレジットカード(法人カード)を私的に流用していた、という趣旨の内部告発を行った元京畿道公務員のチョ・ミョンヒョン氏が、秘書室勤務時代に自ら見聞きした李代表夫妻の公務用クレジットカード私的流用の詳細と内部告発以降の自らの人生をつづった回顧録を7日に出版する。

【写真】内部告発した元京畿道公務員チョ・ミョンヒョン氏

 回顧録のタイトルは『一度も経験したことのない法人カード』。これまでメディアのインタビューや記者会見などで一部しか明らかにできなかった李代表夫妻の法人カード私的流用疑惑について、約276ページにわたって赤裸々につづった。

 チョ氏は、李代表が京畿道知事だった2021年3月から10月まで、秘書室所属の7級公務員として勤務した。チョ氏は当時、非公式に構成されていた李代表の妻キム・ヘギョン氏の随行チームに配属された。キム・ヘギョン氏は秘書B氏に、すし、サンドウィッチ、果物など私的な品物の購入と官舎や自宅への配達を指示し、その際に京畿道の公務用カードで決済していたとの疑惑が持たれている。チョ氏は当時、秘書B氏の指示を受けて品物を購入し、指定された場所に届けていたという。

 回顧録には、休日に京畿道知事公館に滞在していた李代表の食事が全て公務用カードで決済されていたという内容も書かれているという。チョ氏は出版を前に本紙のインタビューに応じ「李代表は京畿道知事時代、公館に一人で滞在していたとき職員らに食事を届けさせていた」として「全ての費用は京畿道の公務用カードで決済した」と明かした。チョ氏はこのとき、食事を李代表に出す前に写真を撮影し、秘書B氏に報告しなければならなかった。公館で発生する李代表の洗濯物の処理も全てチョ氏の「秘書業務」だったという。

 チョ氏は初めて内部告発を行った2021年12月から2年間、姿を見せなかった。李代表の側近をはじめ、支持者らから危害を加えられるのではないかと感じたという。チョ氏は「身辺保護用のスマートウォッチを身に着け、ホテルやモーテルなどを転々としていた」と明かした。

 国民権益委員会の国政監査に証人としての出席が実現しなかった19日、チョ氏は国会の記者会見場に姿を見せた。会見の場でチョ氏は「誠実に仕事をし、誠実に税金を納め、李在明とキム・ヘギョン、そして李夫妻の家族の世話をする公務員の懐と彼らの腹を満たした上、その他の個人的な使用にカネを支払った我々全員が被害者」と述べた。さらに「うそよりも正しい言葉のほうが楽だ」という李在明代表は、これから真実を語って真の意味で楽になってほしい」と話した。

イ・ミンジュン記者

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  • ▲7日に出版する回顧録『一度も経験したことのない法人カード』/青年の想像社提供
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