北朝鮮が日本の汚染水放出非難 「国際監視を忌避する理由ない」

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は8日付の論評で、今月2日に始まった東京電力福島第1原発の処理済み汚染水の3回目の海洋放出を非難し、国際的な監視を受け入れるよう日本に求めた。

 同通信は「日本にやましいところがないのなら、長期的かつ効果的な国際監視制度を受け入れるよう求める世界の強い要求を忌避する理由はない」と主張。放出計画が国際的な安全基準に合致すると認めた国際原子力機関(IAEA)については「事故が起きた原発の核汚染水に関しては専門性がなく、公正性にも欠ける集団だ」とこき下ろした。

 北朝鮮は自国の核開発に対しては国際社会の監視を拒んでおり、とりわけIAEAが北朝鮮に圧力をかけていると反発してきた。

 同通信は「日本は米国によって世界で唯一、核の惨禍に見舞われた国であり、核が人体にどれほど残酷な結果をもたらすのかをよく知っている」とし、「核汚染水の処理は決して日本だけの問題ではなく全人類の安全に直結した重大事案であり、日本は歴史と国際社会に相応の責任を負うべきだ」と主張した。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい