新車登録に占める輸入車 今年は2割切る見通し=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国で1~10月の新車登録台数のうち、輸入車の割合は18.0%にとどまっていることが8日までに分かった。2023年の年間でも輸入車が占める割合は20%を下回り、4年ぶりの低下に転じるとの見方が強まっている。現代自動車の高級ブランド「ジェネシス」をはじめとする韓国車の善戦や、景気減速による購買力の低下が要因に挙げられる。

 自動車情報サイトや韓国輸入自動車協会(KAIDA)などによると、今年1~10月の新車登録台数は125万8089台で、うち輸入車は18.0%に当たる22万台6602台だった。

 新車登録に輸入車が占める割合は12年の10.1%から13年が12.1%、14年が14.0%、15年が15.8%と拡大。フォルクスワーゲン(VW)の排出ガス不正問題があった16年に14.6%に低下した後、19年以降は再び上昇が続いた。多様なブランドが韓国に上陸したこと、消費者が高級車を好む傾向が強まったことなどが背景にある。19年が16.0%、20年が16.7%、21年は19.2%で、22年には20.1%と初めて2割を超えた。

 だが今年は輸入車の割合が低下している。大徳大のイ・ホグン教授は「現代や起亜など国内ブランドの品質とサービスが向上した結果、輸入車へのあこがれが薄れてきた面が大きい。特にジェネシスが需要を吸収している」と分析した。ただ、輸入車の中でもハイエンドブランドのメルセデス・ベンツやBMWなどの人気は大きく変わらないと見込んだ。

 脱炭素に向けエコカーの需要が高まっており、韓国ではハイブリッド車(HV)を選択する人が増えているが、輸入車はHVモデルが充実していない。また高金利で自動車ローンの負担が増した点も輸入車には逆風といえる。

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