「逮捕されるまで盗み続けてやる」 3カ月間に30件の犯行、13歳中学生を少年院送致 /済州

 済州市内で3カ月間に30件以上の犯罪に関わった13歳の中学生が、少年院に送致された。

 済州東部警察署は8日、中学生の男子生徒を少年院に入所させたと発表した。現行法上、この男子生徒は刑事処罰の対象にならない満10歳-14歳未満の触法少年だが、警察は再犯の恐れが極めて高いとみて、裁判所に緊急同行状を請求していた。

【写真】警察官の警告で盗んだ車を停めた13歳男子中学生

 緊急同行状とは成人の犯罪における逮捕に相当する処分で、少年部の判事が緊急措置の必要性を認めれば、任意出頭などの手続きをせずに発付することができる。令状が発付されれば少年部の裁判が始まるまで少年院などに収容される。

 この男子生徒は最近3カ月の間に、済州市内で起きた車両の窃盗、車上荒らしなど30件以上の犯罪に関わっていたことが分かった。男子生徒は9月30日、済州市ノヒョン洞で盗んだスポーツ用多目的車(SUV)を運転し、パトカーの追跡を振り切るために時速約100キロで走行して転覆事故を起こしたグループのメンバーだった。取り調べを受けて両親に引き渡された男子生徒は、全く反省せずに翌日再び車上荒らしを試み、警察に捕まった。

 先月27日には犯行グループのメンバー2人と共に済州市内の低層集合住宅で乗用車を盗んだ上、近くのバイク販売店でバイク3台を盗んで乗り回した。このときも警察に捕まり、取り調べを受けて釈放されたが、今月4日に済州市内で再び車を盗んだ。

 男子生徒は警察の取り調べに対し「完全に捕まるまで(犯行を)やってやる」と全く反省の色を見せていないという。警察の関係者は「犯罪少年ではなく触法少年に対して緊急同行状を発付したのは異例のケース」だとして「別の警察署で調査中の事件などもあり再犯の可能性が高いとみて、少年院に入所させた」と説明した。

オ・ジェヨン記者

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