豪スーパーで販売のバッグに「ハマス」? ユダヤ人団体の抗議で店頭から撤去

 「メリー・ハム・マス!」

 最近、このような文字が書かれたバッグがオーストラリアのスーパーで販売され、ユダヤ人団体の抗議を受けて店頭から撤去されていたことが分かった。ハムという言葉を使った言葉遊びだったが、そのつづりがパレスチナの武装勢力「ハマス」にそっくりだったからだ。

【写真】豪のスーパーで販売されたバッグ。「MERRY HAM-MAS!」と書かれている

 オーストラリアのメディアなどが8日(現地時間)に報じたところによると、小売りチェーンのKマートは最近、クリスマス用のハムを詰めたバッグを販売した。バッグの表面には「メリー・ハム・マス!(MERRY HAM-MAS!)」という文字とクリスマスのイラストが描かれ、裏面には「ハムを長期間新鮮に保つ方法」が書かれていた。バッグは4豪ドル(約390円)で販売されていた。

 ハムとクリスマスをかけた言葉遊びだったが、オーストラリアのユダヤ人協会は「ハム・マス(HAM・MAS)」が「ハマス(HAMAS)」と似ているため、これは問題だと公に指摘した。

 オーストラリアのユダヤ人協会は、X(旧ツイッター)にバッグの写真を投稿し「これは面白いかもしれないが、本当に見苦しい」とつづった。さらに「我々は一部の製品管理者のせいで会社が困難な状況に直面するかもしれないと考えている」「そのため(チェーン店の親会社である)ウエスファーマーズに対し、製品の撤去を提案する丁重な手紙を送った」と書き込んだ。

 この投稿は34万回以上も読まれた。協会はその後、追加の書き込みで「さきほど経営陣幹部から連絡を受けた。このバッグはウェブサイトと全ての店舗から撤去されている」と報告した。

 報道によると「協会側は、バッグの文字がハマスを意識したものではないということを知っていたにもかかわらず、自分たちの決定を押し付けた」という。これについて協会の関係者は「今は平時ではない」として「状況をねじ曲げてユダヤ人コミュニティーに嫌がらせをする人々がいる」と主張した。その上で「もちろん解決すべきもっと大きな問題がある。実際にテロに対処することも重要だが、我々が対処しているもう一つの問題はプロパガンダだ」話した。

 ウエスファーマーズのスポークスマンはメディアに対し、同日午後にバッグを売り場から完全に撤去したことを明らかにした。スポークスマンは「製品をデザインするとき、我々は全ての意味を考慮してはいなかった。過ちだった。この件について謝罪する」とコメントした。

キム・ガヨン記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲写真=UTOIMAGE
  • 豪スーパーで販売のバッグに「ハマス」? ユダヤ人団体の抗議で店頭から撤去

right

あわせて読みたい