麻薬類を流通させた韓国人2人、ベトナムで死刑宣告

麻薬類を流通させた韓国人2人、ベトナムで死刑宣告

【NEWSIS】ベトナムで大量の麻薬を流通させ摘発された韓国人2人に対し、現地の裁判所が死刑を宣告した。

 前日にホーチミン家庭青少年裁判所は4日間の審議を経て、63歳のキム被告と共犯で30歳のカン被告の韓国人2人、さらに中国人のリー被告など合計18人に死刑を宣告した。ベトナムVNエクスプレスなどが12日に報じた。

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 容疑者らは2020年5-6月に合計216キロの麻薬類を流通させた疑いがある。

 VNエクスプレスは、キム被告は元警察官にもかかわらず、韓国にいた2000年から16年まで出入国管理法違反などで6回にわたり服役した前科があると報じた。

 これについて韓国の警察庁が確認したところ、キム被告が警察官として在職した前歴はなかったようだ。

 キム被告は2019年からベトナムに定住し、ベトナム国籍の愛人(40)と産業用機械などを取り扱う貿易会社を経営していた。韓国には花こう岩などを輸出していたという。

 キム被告が麻薬取引に手を染め始めたのは2020年初め、中国人のリー被告と知り合ってからだという。キム被告はリー被告が持ちかけた麻薬運び屋ビジネスを開始し、韓国の教導所(刑務所)服役中に知り合ったカン被告も犯行に引き入れた。

 その後グループは2020年7月18日、カライ港で韓国向けの花こう岩を船積みする際に麻薬類を紛れ込ませたとして現場で警察に逮捕された。現場では40キロの覚醒剤が発見された。

 ベトナムは世界で麻薬関連の法律が最も厳格な国の一つとされている。ヘロイン600グラム以上、または2.5キロ以上の覚醒剤を所持あるいは密輸した場合、最高で死刑が宣告される。

 国際アムネスティは「ベトナムは死刑制度が幅広く行われている国」と指摘している。

ムン・イェソン記者

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