未来の現代自「ジェネシス」はハンドルが収納可能に? 米で折りたたみ式の特許出願

 韓国・現代自動車はこのほど、米国で高級車「ジェネシス」用の折りたたみ式ステアリングホイール(ハンドル)の特許を出願した。今後ジェネシスの自動運転レベル3以上(条件付き自動運転)の電気自動車(EV)に搭載されるとみられる。

【写真】現代モービスの折りたたみ式ハンドルシステム

 米特許商標庁(USPTO)によると、現代自が出願した折りたたみ式ハンドル特許は、快適な乗降が可能となるように空間を確保できることが特徴だ。現代自は一般的なハンドルの場合、室内空間を取るため、今回の技術を考案したと説明した。

 特許のコンセプト図によると、乗降時にはハンドルののリム(手で握る部分)が下に折れる。また、運転席に座って運転する際は元通りに展開する。多くの部品で構成されるが、一般的なハンドルのように本体がコラム(支持台)に固定される方式は維持し、誤作動を防止する。

 業界は今回出願された特許が自動運転レベル3を考慮したものとみている。自動運転技術はドライバーの介入度によってレベル0からレベル5に分かれるが、レベル3は条件付き自動運転により、特定区間では完全な自動運転を可能にする技術だ。

 現代自動車は現在レベル3技術の開発を終え、商用化を控えている。ジェネシスG90、起亜EV9などに自動運転レベル3の技術である高速道路自動運転(HDP)機能を搭載することを視野に入れている。

 それが現実となれば、自動運転時に前方座席の活用度が高まるものとみられる。ハンドルの場所をさまざまなコンテンツが楽しめるディスプレーを設置するために活用できる。こうした技術は2026年の量産を目標とするジェネシスの次世代大型電動スポーツタイプ多目的車(SUV)に採用されると見込まれている。

 これに先立ち、現代モービスも2021年10月、前後に最大25センチ移動できる折りたたみ式ハンドルを開発し、国内外で特許出願を進めていることを明らかにした。

 現代モービスはこのハンドルを使えば、自動運転時に広い空間を確保し、運転者が楽に休息を取ることができ、座席を180度回転して、前後座席の人同士が向かい合うこともできると説明した。

パク・チンウ記者

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • ▲ジェネシスXのコンバーチブルコンセプト/現代自提供
  • 未来の現代自「ジェネシス」はハンドルが収納可能に? 米で折りたたみ式の特許出願

right

あわせて読みたい