愛犬は飼い主に寄り添い続けていた…登山中行方不明の71歳米男性、2カ月半後に遺体発見

 米国で登山中に行方不明になった70代男性が2カ月半ぶりに遺体で発見された。この時、一緒に登山に出かけた愛犬が遺体に寄り添っていた。米CNNが14日(現地時間)に報じた。

【写真】リッチ・ムーアさん(71)と愛犬「フィニー」(14)

 報道によると、先月30日、米コロラド州南部の山岳地帯で、70代男性の遺体が発見されたとのことだ。この男性は8月19日に山に登ると言って行方不明になっていたリッチ・ムーアさん(71)だった。現場ではその間、愛犬「フィニー」が亡くなった飼い主に寄り添っていたという。

 ムーアさんは海抜約3800メートルのサンフアン山脈ブラックヘッド山の頂上に登るため家を出た。普段から一緒に登山していたフィニーも一緒だった。しかし、しばらくして連絡が途絶えて行方不明になり、2カ月半後に頂上から約5キロメートル離れた場所で遺体が発見された。検視の結果、死因は低体温症で、他殺とみられる状況はなかった。

 ムーアさんの遺体に寄り添っていたフィニーは、警察と共に出動した民間山岳救助隊によって動物病院に運ばれた。その後、簡単な検診を受けた後、家族に引き渡された。ジャック・ラッセル・テリアという犬種の14歳の老犬フィニーは、標準体重の半分程度までやせていたが、その他に健康上の問題はなかったとのことだ。

 専門家らは、フィニーが犬種の特性上、周辺の環境に賢く適応して生き残ったものと推定している。ジャック・ラッセル・テリアは穴の中に隠れているキツネを狩る目的で交配された小型犬種だ。捜索活動に参加したデリンダ・バン・ブライティンさんは「フィニーは近くの小川の水を飲み、リスのような小動物を食べて生きていたのだろう」と分析した。

ムン・ジヨン記者

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