残高証明を偽造した尹大統領の義母、懲役1年確定

 尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の義母、崔銀順(チェ・ウンスン)被告=76=が、通帳の残高証明書を偽造し、名義借りをして土地を買った罪により大法院(最高裁に相当)で懲役1年の刑が確定した。被告は今年7月の控訴審で懲役1年を言い渡され、法廷拘束されている。

 崔被告は2013年4月から10月にかけて、京畿道城南市島村洞の土地を購入する過程で4回にわたり、合計およそ349億ウォン(現在のレートで約40億6000万円、以下同じ)が貯蓄銀行に預けてあるかのように残高証明書を偽造した罪(私文書偽造)で起訴された。当時、被告は同業者のアン氏から「高い収益を出せる不動産関連情報を入手するため、資金力を示さなければならない。虚偽でもいいから残高証明書を発行してくれたら、情報を入手してくる」と勧誘され、知人のキム氏に頼んで残高証明書を偽造した。

 また被告は、偽造された残高証明書のうち1枚を、2013年8月に島村洞の土地に関連する訴訟の過程で裁判所へ提出した罪(偽造私文書行使)でも起訴された。また同年9月、島村洞の土地を購入した際、アン氏の娘婿の名義を借りて所有権移転登記を行った罪(不動産実名法違反)も適用された。

 崔被告は裁判の過程で、私文書偽造の罪は認めたものの、偽造私文書行使と不動産実名法違反の罪は否認した。しかし2021年12月に一審裁判部は、崔被告の起訴内容を全て有罪と認め、懲役1年を言い渡した。今年7月には控訴審裁判部も、控訴を棄却して崔被告を法廷拘束した。

 この日、大法院3部(裁判長:李興九〈イ・フング〉大法官)は、崔被告に懲役1年を言い渡した控訴審判決をそのまま確定させた。被告が法廷拘束状態で今年9月に請求した保釈申請も棄却した。

ヤン・ウンギョン記者

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