「韓国は文化大恩の国」…日本の代表的な親韓派、創価学会の池田大作名誉会長が死去

 1997年の韓国大統領選挙では韓国SGIが実際に政治参加し、当時の金大中(キム・デジュン)新政治国民会議候補を支持したが、これも池田氏の持論に従ったものだという。当時韓国SGIの会員数は120万人ほどで、うち有権者は60万-80万人と推定されている。当時の大統領選挙で金大中候補はハンナラ党(現:国民の力)から出馬した李会昌(イ・フェチャン)候補を約30万票差で破った。

 韓国と日本の橋渡しの功労が認められた池田氏は2009年に韓国で国家勲章(花冠文化勲章)を受けた。南北関係改善に向けた6者協議の制度化なども提言していた。

 英国の歴史学者アーノルド・トインビーら世界の知識人らとの対談もよく知られている。1970年代にはトインビーとの対談集「21世紀への対話」を出版し、冷戦が激しかった70年代中盤には中国の周恩来首相、旧ソ連のコスイギン首相とも会談した。その後も旧ソ連のゴルバチョフ元大統領、中国の胡錦濤・元国家主席、国連のアナン元事務総長ら各国の指導者らと「平和」をテーマに会談し、これらをまとめた書籍だけで70冊以上に達する。日本ではノーベル平和賞候補に名前が挙がるほどだった。

 19日付の読売新聞は1面で池田氏死去を報じた。同紙によると、故人は本人の自伝的小説「人間革命」で「戦争ほど残酷なものも、悲惨なものもない」と訴えていたという。日本の岸田文雄首相はX(旧ツイッター)で「池田大作氏の御逝去の報に接し、深い悲しみに堪えません」とツイートした。

東京=成好哲(ソン・ホチョル)特派員

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