【釜山、ソウル聯合ニュース】北朝鮮による軍事偵察衛星の再打ち上げが迫るなか、米海軍の原子力空母「カール・ビンソン」を中心とする第1空母打撃群が21日午前、韓国南東部・釜山の作戦基地に入港した。北朝鮮の核・ミサイル脅威に対応し、韓米連合防衛体制を強化する狙いがある。
米空母が公に釜山へ入港したのは先月12日の原子力空母「ロナルド・レーガン」以来、約1カ月ぶりとなる。
カール・ビンソンはニミッツ級原子力空母で全長333メートル、最大幅76.4メートル。FA18戦闘攻撃機や早期警戒機E2Cなどを搭載しているとされる。
第1空母打撃群の停泊期間中、韓米の海軍は艦艇の相互訪問や釜山の国連記念公園参拝といった交流活動を行う予定にしている。米軍は22日にカール・ビンソンを報道陣に公開し、盤石な防衛体制を維持していくというメッセージを発信する。
海軍は第1空母打撃群の訪韓について、高度化する北朝鮮の核・ミサイル脅威に対し、韓米同盟の堅固な連合防衛体制と断固とした対応意志を示す狙いがあると説明。「両国海軍の緊密な協力により、今すぐ戦っても勝つことのできる能力と体制を備える」と伝えた。
一方、北朝鮮は22日午前0時から12月1日午前0時の間に「人工衛星」を打ち上げると日本に通報した。今年5月、8月に打ち上げに失敗した軍事偵察衛星を再び発射するとみられる。