自宅に歯科治療機器を設置…無免許医、6年間で高齢者300人から6億ウォン /済州

 済州島で6年間にわたり、高齢者約300人に対して無免許で違法な歯科医療行為をした「ニセ医師」が1年3カ月間の逃亡生活の末、自治警察団に捕まった。済州特別自治道自治警察団は21日、医療法違反容疑で60代の男を拘束し、検察に送致したと発表した。犯行を助けた40代の男と50代の男は書類送検した。

【写真】無免許医の自宅に設置された歯科治療機器

 60代の男は医師免許なしに2016年12月から2022年8月までの約6年間、高齢者約300人に対してインプラント、矯正、各種補綴治療などを行い、約6億ウォン(約6900万円)を違法に受け取った容疑が持たれている。

 60代の男は一戸建ての自宅1階に、歯科診療に必要なレントゲン装置などの医療機器や医療器具を備え、高齢者を対象に「安く診療してやる」と言ってひそかに無免許診療行為をしてきたことが分かった。40代の男は看護師免許がないのにもかかわらず診療行為を補助し、歯科技工所を経営する50代の男は60代の男に歯科医師免許がないことを知りながらも歯科技工物を製作・供給していたとのことだ。

 自治警察によると、家宅捜索現場では診療室・作業室に流通期限が過ぎた薬品が置かれており、治療に使われる医療器具が古く、非常に非衛生的な環境に患者がさらされていたことが確認されたという。

 60代の男は昨年8月27日ごろ、家宅捜索執行直後に済州島を離れ、他人名義の車とスマートフォンを使い、1年3カ月間にわたり逃亡していた。追跡に乗り出した自治警察団は今月10日、逃亡生活をしていた60代の男を京畿道内で捕まえて済州島に護送し、三日後の13日に拘束した。自治警察団のパク・サンヒョン捜査課長は「今後も医学知識と医療技術を公に認められていない『ニセ医師』の医療行為を根絶するために捜査を続ける」と語った。

チョ・ホンボク記者

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