韓国軍 軍事境界線付近に偵察機投入=南北合意の一部効力停止直後に

【ソウル聯合ニュース】韓国軍当局は22日、北朝鮮が前夜に軍事偵察衛星を打ち上げたことを受けて韓国政府が南北軍事合意のうち飛行禁止区域の設定に関する効力を停止した直後から、最前線での対北朝鮮偵察に乗り出した。

 韓国軍の消息筋によると、軍は飛行禁止区域の設定に関する効力が停止した同日午後3時以降、無人機「ソンゴルメ(はやぶさ)」や偵察機「金剛」「白頭」などの監視偵察資産を南北の軍事境界線(MDL)付近に投入した。

 軍関係者は「昼夜を問わず対北偵察を行っている」として、南北軍事合意を締結した2018年9月19日以前の偵察レベルを回復したと説明した。 飛行禁止区域を設定した南北軍事合意の第1条第3項により、韓国軍はMDL周辺で対北朝鮮偵察作戦を展開できず、北朝鮮に対する監視に空白が生じるとして批判されていた。

 申源湜(シン・ウォンシク)国防部長官もラジオ番組で「わが国の偵察機が北上できる、いわゆる飛行禁止線がわれわれの地域内から北側に上がることになった」と説明。北朝鮮の主要軍事標的が見えやすくなり、挑発を監視しやすくなるとして「われわれ自身を制限していた偵察監視能力に対する足かせを外したという意義がある」と述べた。

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