空港での爆弾テロ予告 30代投稿者に370万円の賠償請求=韓国政府

【ソウル聯合ニュース】韓国政府が、殺人などの犯行予告をインターネット上に投稿した2人を相手取り損害賠償請求訴訟を提起した。

 法務部は24日、複数の空港での爆弾テロを予告した30代の男に対し、3200万ウォン(約370万円)の賠償を求める訴訟を起こしたと発表した。

 この男は今年8月、済州、金海、大邱、仁川、金浦の空港5カ所で爆弾テロを起こし、人を殺すと予告する文章をオンラインコミュニティーの掲示板に書き込んだとして航空保安法違反などの罪に問われ、今月23日に一審で懲役1年6カ月の判決を言い渡された。同部は「この犯行により警察官や機動隊員ら571人が投入され、警察官への手当や車の燃料費など約3200万ウォンが支出された」と提訴の理由を説明している。

 同部は、プロバレーボール選手団に危害を加えると予告した20代の男についても、1200万ウォン台の賠償を求め提訴した。

 この男は今年8月、プロバレーボール選手団の宿泊先で刃物を振り回すといった趣旨の文章をスポーツ中継アプリに投稿したとして偽計による公務執行妨害罪などに問われ、先月、懲役1年6カ月の判決を言い渡された。同部は「この犯行で警察官や機動隊員ら167人が投入され、1200万ウォンの支出があった」としている。

 韓国では今年7月に刃物を使った無差別殺傷事件が起きて以降、ネット上で殺人予告の投稿が相次ぎ、法務部はこれに厳正に対応する方針を表明していた。同部は、警察の捜査と法務部などによる損害賠償請求訴訟の提起以降、殺人予告の投稿件数が大きく減ったと伝えている。

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