「豚には近づいていないのに…」 豚インフル類似ウイルスのヒト感染、英国で初確認

 ブタの間で流行しているウイルスに似た新型インフルエンザA(H1N2)変異ウイルスのヒトへの感染ケースが英国で初めて確認された。

 英紙ガーディアンなど外信が28日(現地時間)に明らかにしたところによると、英保健安全保障庁(UKHSA)は27日、H1N2変異ウイルスのヒト感染を確認し、世界保健機関(WHO)に報告した。H1N2変異ウイルスは、ヒトの間で流行する新型インフルエンザA型ウイルスが変異を起こしたものだ。

 H1N2変異ウイルスがヒトに感染したケースは2005年から現在までに50件ほど報告されているが、英国では今回が初めてだという。今年8月に米国で同様のケースがあったが、今回の英国のケースは米国を含めてこれまでの症例とは遺伝的に無関係であることが分かった。

 今回のウイルスの感染力やさらなる感染者の有無については明らかになっていない。感染した患者は最近ブタに近寄ったことは全くないという。感染後は軽症で、病院には入院せずに回復した状態だ。

 英保健当局は、感染経路を把握するとともに、感染拡大を防ぐために患者の濃厚接触者に対する追跡調査を行っている。医療機関の防疫も強化した。UKHSAの責任者、ミラ・チャンド氏は「濃厚接触者を追跡するとともに、感染拡大の阻止に迅速に取り組んでいる」とコメントした。

ムン・ジヨン記者

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