イスラエルの空爆で「最年少人質」生後10カ月の男児死亡か…ハマスが主張

 パレスチナの武装集団ハマスは、ガザ地区に連れ去った約240人の人質のうち最年少だった生後10カ月の乳児がイスラエル軍による爆撃で死亡したと主張した。米CNNなどが11月30日(現地時間)、報じた。

【写真】「最年少人質」クフィル・ビバスちゃん

 報道によると、ハマス側は29日、生後10カ月のクフィル・ビバスちゃんと4歳の兄アリエルちゃん、そして子どもたちの母親が、イスラエルの空襲によって死亡したと明らかにした。ハマス側は証拠を示さなかった。

 クフィルちゃんは、ハマスが拘束した人質のうち最年少で、兄のアリエルちゃんと父親のヤデンさん(34)、母親のシリさん(32)と共に10月7日、イスラエル南部のキブツ・ニールオズで拉致された。

 ハマスは一時休戦が始まってから子どもの人質を多数解放したが、最年少のクフィルちゃんはそこに含まれていなかった。クフィルちゃんはハマスの残酷さを示す象徴となり、その生死と解放の有無に関心が集まっていた。イスラエルのテルアビブでは、市民約100人がクフィルちゃん一家の解放を求めるデモを行った。

 イスラエル国防軍(IDF)は、ハマス側の主張が事実かどうか確認中だとコメントした。イスラエルの高官は「事実ではないことを祈る」「彼らが死亡したという証拠はない」と話した。

キム・ミョンイル記者

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