「ハマスは性的暴行中に乳房を切り落とした」 音楽フェス生存者たちが衝撃証言

 パレスチナの武装組織ハマスのメンバーらが、10月7日にイスラエル南部を奇襲攻撃した際、複数の女性に性的暴行を加えたとの証言が飛び出した。英BBCが5日(現地時間)、報じた。

【写真】ほぼ裸の状態でハマスに連行された23歳ドイツ系イスラエル人女性が死亡

 報道によると、ハマスの奇襲攻撃で犠牲になった人々の遺体の収拾と身元確認に参加した人たちは、遺体にさまざまな性的暴行の痕があったと口をそろえた。被害者の年齢も子ども、若者、高齢者までさまざまだったという。

 法医学チームのマーヤン大尉はBBCに対し「あらゆる年齢の女性たちが性的暴行の被害を受けた」「傷や涙の跡などが見つかったほか、性的虐待を受けた痕跡も見つかった」と話した。また「アビゲイル」と名乗る別の軍人は「損傷した遺体が多く、性的暴行の被害者数を正確に把握するのは困難」と話した。

 BBCは「被害者のうち、(被害事実を)自ら話せる生存者はほとんどいないと推定される」として「彼女たちの最後の瞬間は、霊安室の職員の証言、攻撃当時の映像などを通して集めている」と説明した。

 イスラエルの警察は、ハマスの攻撃を受けた「スーバーノヴァ」音楽フェスティバルに参加していた女性の証言映像を取材陣に公開した。この女性は映像で「ハマスのメンバーらが1人の女性に集団で性的暴行を加え、乳房を切り落として道に投げた。性的暴行の途中で彼女の頭に銃を撃つところまで目撃した」と主張した。

 フェスティバルの会場にいたある男性は、BBCに対し「参加者たちが殺害され、性的暴行を受け、首を切られる声や悲鳴が聞こえた」と話した。この男性は「実際に見ていないのに、その悲鳴が別の種類の暴力ではなく性的暴行だったことがなぜ分かるのか」との質問に「そのとき、声を聴きながら『これは性的暴行以外に考えられない』と思った」と答えた。

 この男性は、支援団体を通じて発表した声明で「亡くなる前に性的暴行を受けた女性もいれば、けがをしたまま暴行された女性、また死亡した後に暴行された女性もいた」「どうしても助けたかったが、自分にできることは何もなかった」とコメントした。

 イスラエルの警察は、性的暴行の目撃者が数名いると述べるにとどめた。BBCによると、その正確な人数など具体的な情報は公開されていないという。

 イスラエルのメイ・ゴラン女性権限相はBBCに対し、性的暴行の被害者のうち何人かは生存しているとした上で、全員が精神科の治療を受けていると明らかにした。

 ゴラン氏は「生存者はごく少数。ほとんどは残忍な形で殺害された」として「(犠牲者たちは)私とも話せないし、政府やメディア関係者の誰とも対話できない」と述べた。さらに「大きな精神的ショックを受けて入院している3人の少女と話をした」「少女たちは死んだふりをして全てを見聞きしていたが、とても耐えられなかっただろう」と話した。BBCはある関係者の言葉を引用し、被害者の何人かは自ら命を絶ったと報じた。

キム・ガヨン記者

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