慰安婦訴訟で日本は上告せず 韓国「未来志向の協力継続」

【ソウル聯合ニュース】日本政府に旧日本軍の慰安婦被害者らへの賠償を命じた韓国高裁の判決で、日本政府が上告せず判決が確定したことについて、韓国の外交部当局者は9日、「政府は慰安婦被害者の名誉と尊厳を回復していく努力を継続している」として、「韓日両国が未来志向の協力を続けていけるよう努力していく」と述べた。

 また、「政府は2015年の韓日慰安婦合意を国家間の合意として尊重しており、このような認識は歴代政権で一貫して堅持してきた」と述べ、外交の枠組みで解決していく方針を改めて示した。

 ソウル高裁は11月23日、慰安婦被害者の李容洙(イ・ヨンス)さんや遺族ら計16人が日本政府を相手取り損害賠償を求めた訴訟の控訴審判決で、原告の訴えを却下した一審判決を取り消し、日本政府に対して原告側の請求全額(1人当たり2億ウォン=約2300万円)の支払いと訴訟費用の負担を命じた。日本政府は上告期限の今月8日までに上告せず、判決が確定した。

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