車の被害救済申し立て 国産はシボレー・輸入はランドローバー多く=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国で販売される自動車ブランドのうち、2020年から22年までに消費者から被害救済を申し立てられた割合が最も高かったのは、国産車ではシボレー(韓国GM製)、輸入車はランドローバーだった。韓国消費者院が12日、3年間に寄せられた計1458件の自動車に関する被害救済申し立ての分析結果を公表した。

 国産車に関する被害救済の申し立てが761件、輸入車が697件だった。20年と21年はそれぞれ国産車に関する申し立てが輸入車より多かったが、22年は輸入車が国産車を上回った。

 3年間の申し立て件数を新車登録1万台当たりでみると、国産ではシボレー(韓国GM)が7.4件、ルノー(ルノーコリア自動車)が5.2件、KGモビリティーが3.2件、現代自動車と起亜がそれぞれ1.2件だった。輸入車はランドローバーが44.0件で最も多く、ホンダ19.0件 フォード15.2件、ジープ13.7件、アウディ11.3件、フォルクスワーゲン(VW)8.6件、ボルボ7.8件、メルセデス・ベンツ6.8件、BMWとテスラがそれぞれ5.9件の順。

 被害の内容は、誤作動・作動不良を中心とする品質問題が868件で全体の59.5%を占めた。次いで、無償修理(保証)や修理費返還請求といったアフターサービスに関する問題が375件(25.7%)、契約に関する問題が208件(14.3%)だった。

 全体の申し立てのうち調停申請を除き、被害回復で和解した割合は56.3%だった。ブランド別にはランドローバー(68.2%)、ルノー(62.6%)、BMW(60.7%)などが比較的高い。

 消費者院はこうした被害の予防として、特約事項を契約書に必ず記載し、納車される際は車の内外をくまなく確認するよう促した。修理時は点検・整備の見積書と明細書を保管しておき、故障が疑われる症状が断続的に続く場合は動画を撮影することなどをすすめた。

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