ドローンは見た! ロシア軍、捕虜のウクライナ兵3人を前に立たせながら敵陣攻撃

 ロシア軍が捕虜として捕らえたウクライナ軍兵士を人間の盾とし、ウクライナ軍の陣地を攻撃する様子を撮影した動画が公開された。

【写真】捕虜のウクライナ兵を「人間の盾」にするロシア兵

 米政府系報道機関「ラジオ・フリー・ヨーロッパ/ラジオ・リバティー(RFE/RL)は13日(現地時間)、ロシア軍が捕虜として捕らえたウクライナ軍兵士3人を前に立たせ、ウクライナ軍陣地に向け銃撃を行う様子をドローンで撮影した動画を入手し公開した。米ニューズウィークなど外信各社が同日伝えた。

 RFE/RLはウクライナ軍から動画を入手し、専門家の分析により「ロシア軍がウクライナ軍に対して戦争犯罪を行った証拠」と指摘した。この動画を提供したウクライナ軍関係者は「ロシアはウクライナ軍が銃撃を行う位置を探知するため、捕虜を『戦闘偵察』として利用している」と主張したという。

 問題の動画はウクライナのザポリージャ州ロボティネ周辺で撮影されたが、日時は明らかにされていない。ロボティネは昨年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まって以来、何度も戦闘が行われている地域で、昨年8月にウクライナ軍はこの地域を奪還したと発表している。

 動画を見ると、武装したロシア軍兵士とみられる兵士らが武装していない3人を前に立たせ、その背後からウクライナ軍の陣地に向け前進している。武装していない3人は盾のようになり、その後ろにロシア軍兵士が隠れている様子が見える。そのさらに後ろから別のロシア軍兵士も進んでいた。武装していない3人はいずれも武器を持つ兵士らとは異なる軍服を着用しているため、ウクライナ軍兵士と推定されている。

 ロシア軍兵士はウクライナ軍の陣地に向け何度も攻撃を行った。ロシア軍の一人は片方の手でウクライナ軍兵士をつかんで自らを隠し、もう一方の手で機関銃を持っていた。直後にロシア軍兵士が手りゅう弾を投げ爆発した。

 ウクライナ国防省によると、ロシア軍第76空輸爆撃師団第234空輸連隊所属の部隊がこの地域を占領するため戦闘を続けているという。ウクライナ議会「ベルホーブナ・ラーダ」の人権委員ドミトロ・ルビネツ氏は「戦争捕虜を戦闘に利用するのは禁止されており、この動画が確認された場合、これはジュネーブ条約に直接違反するケースになる」とコメントした。

イ・ヘジン記者

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