国家指定文化財・ソウル景福宮の塀にスプレーで落書き、容疑者2人を追跡中

 国家指定文化財のソウル景福宮の塀がスプレーで落書きされ、警察は17日から容疑者の追跡を開始した。落書きされた塀は全長44.3メートルで、落書きの内容は有料の動画を不法に見られるあるサイトの宣伝文句だった。朝鮮王朝の法宮(王が住む宮廷)だった景福宮は1963年に指定文化財となった。

【写真】景福宮の塀に赤のスプレーで描かれた大きな落書き

 警察によると、事件発生時刻は16日深夜1時42分ごろ。落書きされたのは景福宮迎秋門(西門)の左右と国立古宮博物館近くの塀で、赤と青のスプレーが使われていた。迎秋門の両横は1975年に、また古宮博物館周辺の塀は2010年に復元された。

 容疑者は塀の前をうろつきながら犯行に及んだが、通行人や車が通り過ぎる時には何もせず、直後に再び落書きを繰り返していたという。容疑者は景福宮だけでなくソウル警察庁の塀にも同じ内容の落書きを行っていた。落書きは高いところで2-4メートルに達し、成人男性の背丈よりも高かった。容疑者は落書きを終えた後に塀の写真を撮影した。落書きは「映画がただ」などとネットの動画サイトを宣伝する内容だった。

 警察は周辺の監視カメラ映像から2人の容疑者を特定したという。警察の関係者は「早期の検挙に向け全力を尽くしている」とした上で「文化財保護法違反と財物損壊の二つの容疑を念頭にさまざまな方面で捜査を進めている」と説明した。文化財庁は「容疑者の身柄が拘束されれば、法律に基づき文化財復旧に必要な費用を請求する」との方針を明らかにしている。文化財保護法第82条は指定文化遺産に文字を書いたり絵を描いたりする行為を禁止している。

チョ・ジェヒョン記者、許允僖(ホ・ユンヒ)記者

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