北朝鮮経済が3年連続マイナス成長 南北の所得格差30倍に=韓国統計

【世宗聯合ニュース】韓国統計庁が20日発表した「北朝鮮の主要統計指標」によると、北朝鮮の2022年の実質国内総生産(GDP)は前年比0.2%減少した。成長率は新型コロナウイルスが流行した20年(マイナス4.5%)、21年(マイナス0.1%)に続き、3年連続でマイナスを記録した。

 

 22年は製造業(4.6%減)などの鉱工業生産が1.3%減少し、農林漁業の生産も2.1%減った。

 北朝鮮の22年の名目GDPは36兆2000億ウォン(約4兆円)で、韓国(2161兆8000億ウォン)の約60分の1(1.7%)水準だった。

 1人当たり国民総所得(GNI)は143万ウォンで、韓国(4249万ウォン)との所得格差は29.7倍と前年(28.6倍)からさらに広がった。

 北朝鮮の22年の貿易総額は15億9000万ドル(約2280億円)で、前年比122.4%増加した。韓国(1兆4000億ドル)との差は892.2倍に縮まった。北朝鮮の輸出額は前年比93.9%増の1億6000万ドル、輸入額は126.1%増の14億3000万ドル。中国との貿易が全体の96.7%を占めた。

 22年時点の北朝鮮の人口は2570万人で、前年から9万人増えた。韓国の人口(5167万人)の約半分だ。

 平均寿命は男性が71.9歳、女性が78.3歳。韓国と比べ男性は8.0年、女性は7.3年、それぞれ短い。

 北朝鮮の食糧用作物の生産量は22年に451万トンと、前年比4.0%減少した。このうちコメが3.8%減の207万トンだった。

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