景福宮の落書き消去作業再開 来月4日に再発防止策発表=韓国

【ソウル聯合ニュース】韓国の文化財庁は26日、ソウルにある朝鮮王朝時代の王宮・景福宮の外壁の落書き消去作業を同日から再開すると発表した。

 景福宮では16日から17日にかけて外壁がスプレー塗料で落書きされる事件が2件発生。落書きの消去作業が行われたが寒波が続き中断していた。

 同庁は29日までに消去作業と専門家への諮問を終え、来月4日に作業現場を囲んでいたフェンスを撤去し、外壁を公開する予定だ。

 同庁の宮陵遺跡本部は、ソウルにある朝鮮王朝時代の4大王宮(景福宮、昌徳宮、昌慶宮、徳寿宮)と宗廟、朝鮮王陵を調べた結果、鉛筆、油性ペン、修正液、鋭利な道具などを使ったとみられる落書きが見つかった。これを受け、今後は落書きの消去作業を随時行い、管理を強化する方針だ。

 同庁は景福宮の落書き事件を機に、パトロールの人員を増やすとともに防犯カメラ設置などを進め、さらに強化されたセキュリティーシステムを構築する計画だ。

 また、文化遺産を傷つける行為に対する体系的な措置や再発防止などに向けた総合対策を来月4日に発表する予定だ。国家遺産に落書きする行為は文化財保護法に基づき処罰の対象となる犯罪であることを理解してもらうための広報と教育も強化する。

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