イ・ソンギュンさん悲報に制作発表会など中止に 芸能界から追悼の声続々

【ソウル聯合ニュース】韓国の人気俳優イ・ソンギュンさん(48)が27日に突然この世を去ったことを受け、芸能界ではイベントを取りやめる動きが相次いでいる。追悼の声も続々と寄せられた。

 イさんはこの日午前、ソウルの公園に停車中の車内で遺体で見つかった。

 ケーブルチャンネルのtvNは、同日午後2時からドラマ「私の夫と結婚して」(原題)のオンライン制作発表会の様子を生中継する予定だったが、イさんの悲報が伝わると来月1日の録画放送に変更すると発表した。

 上映中の映画「露梁:死の海」(原題)に出演した俳優キム・ソンギュさんもこの日午後にマスコミインタビューを予定していたが、「芸能界で起きた突然のニュースを踏まえて日程をキャンセルすることになった」と伝えた。

 また、先ごろ観客数1000万人を達成した映画「ソウルの春」(原題)は、28日に予定していた舞台あいさつを中止した。直接的な理由は明かしていないが、イさんの死去を受けた決定とみられている。

 芸能界からは、突然の悲報に追悼の声が相次いだ。

 ベストセラー小説「パチンコ」(2017年)を著した在米コリアンのミン・ジン・リーさんは、SNS(交流サイト)で故人の冥福を祈った。「数多くの作品の中でも特に『パラサイト 半地下の家族』で目を見張るような演技を見せ、『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』での演技もずば抜けていた」と評価し、「すばらしい演技と創意的な才能で人々の記憶に残るよう願う」とつづった。

 お笑い芸人のユンテクさんはSNSで「誇らしい韓国の演技派俳優がこの世を捨て、穏やかな場所へ向かった。どうかそこでは穏やかに、自由な時間を過ごしてほしい」と悼み、女優のスヒョンさんも「韓国エンターテインメントが偉大な才能を失った」と早すぎる死を惜しんだ。

 イさんはドラマ「パスタ~恋が出来るまで~」(10年)や「ゴールデンタイム」(12年)、「マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~」(18年)、映画「くだらないロマンス」(10年)、「僕の妻のすべて」(12年)、「最後まで行く」(14年)などを相次いでヒットさせ、スターの仲間入りを果たした。

 19年にはポン・ジュノ監督の映画「パラサイト 半地下の家族」に出演し、世界的にその名を知らしめた。この映画は同年のカンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドール、米アカデミー賞で作品賞を受賞した。

 だが最近、イさんは違法薬物を使用した容疑で3回にわたり警察の取り調べを受けた。簡易試薬での薬物検査や国立科学捜査研究院の精密鑑定でいずれも陰性と判定されていた。

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