金正恩氏 南北は「敵対関係」「統一できない」

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)が韓国との関係について、「敵対関係」と言及し、南北統一は実現できないとの見解を示した。北朝鮮の朝鮮中央通信が31日、報じた。

 報道によると、金正恩氏は党中央委員会総会最終日の30日、「北南(南北)関係はこれ以上、同族関係ではなく敵対的な国家関係、戦争中にある交戦国関係に完全にこう着した」と発言した。

 同氏は、北朝鮮側は半世紀にわたり正当かつ合理的な統一路線と方針を提示し、民族から絶対的な支持を得たほか、世界から共感を呼んだと説明。これに対し、韓国の歴代政権は「北朝鮮の政権崩壊」「吸収統一」を推進しており、これまで10回以上政権が交代したが、何も変わらなかったと指摘した。

 金正恩氏はいつになっても統一は実現できないと結論を下したと強調した上で、韓国を和解と統一の相手とみなすことは「これ以上してはならない錯誤」と説明した。

 朝鮮中央通信は「北南(南北)関係を冷静に分析し、対南部門での根本的な方向転換に向けた路線が提示された」と評価した。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい