70年前の選択が生んだ違い…イーロン・マスク氏、韓半島の画像を投稿

 米電気自動車(EV)大手「テスラ」のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が2023年12月31日(現地時間)、自身が所有する交流サイト(SNS)「X(旧ツイッター)」に韓半島(朝鮮半島)の夜の画像を投稿した。マスク氏は「昼と夜の差」という評と共に、上空から見た韓半島の夜間の画像を掲載した。画像は、真夜中でも電気が付いていて明るい韓国と、闇に沈んだ北朝鮮の対照的な様子を現している。

【写真】イーロン・マスク氏が投稿した韓半島の画像

 「狂った発想(Crazy idea):一国を資本主義半分、共産主義半分に分け、70年後にどうなったのか確認してみましょう」という説明を付けたこの投稿は、2020年ごろからSNSに「インターネット・ミーム」(meme=ネットで拡散される画像など)として出回っていたものだ。夜も明るい韓国と、電力不足で真っ暗な北朝鮮の様子が映っている、他の複数の衛星写真に似ている。マスク氏はこの画像を2023年の最後の日に自身のXに投稿した理由について特に言及していない。

 韓半島の夜間の衛星写真は、共産主義と比較して資本主義の成功を象徴する画像としてよく利用されてきた。2002年に訪韓したジョージ・W・ブッシュ米大統領は金大中(キム・デジュン)大統領(いずれも当時)と会った際、「韓国は明るい光でまぶしいが、北朝鮮は漆黒の闇に包まれている」と言及した。マスク氏が投稿した画像は、最近では米シリコンバレーなどで人工知能(AI)の急進的発展を支持する「効果的加速主義」擁護者たちが好んでシェアしているものだ。こうした画像は急速な技術発展の成功事例を韓国に、技術懐疑主義の失敗事例を北朝鮮に例えて使われている。

キム・ジウォン記者

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