流動性危機の中堅・泰栄建設 債権団が財務構造改善に同意=韓国

【ソウル聯合ニュース】不動産事業のプロジェクトファイナンス(PF)による流動性危機に陥っている韓国の中堅建設会社、泰栄建設のワークアウト(財務構造改善)開始が確定した。

 政府系の韓国産業銀行など債権金融機関は11日、債権者協議会を開き、投票(書面決議)を通じてワークアウト開始に合意した。

 金融当局の関係者は「ワークアウト開始のための条件が既に高い水準で満たされた」と明らかにした。

 ワークアウトは自力での債務返済が不可能な企業を対象に実施するもので、債権団の75%以上の同意があれば開始される。

 韓国産業銀行は12日午前、投票最終結果を発表する。

 泰栄建設は先月28日にワークアウトを申請した。同社のワークアウト申請は、満期が到来したPF融資の返済問題によるものだ。PFは事業から生み出される収益を返済の原資とする融資手法。ソウル市城東区でのオフィス開発事業に関する480億ウォン(約53億円)規模のPF債務の満期が先月28日だった。

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