韓国人「家に一人でいるのが楽しい」40%…世界一だった

イケア「家での生活」を38カ国で調査

 韓国人の40%は「家に一人でいる時、楽しさを感じる」という質問に「そうだ」と答えた。米国、欧州、北欧、インド、東南アジアをはじめとする全世界38カ国の回答者の中で「そうだ」と答えた割合は、韓国が最も多かった。一方、「家で子どもを育てることにやりがいを感じる」に同意した韓国人は全世界で最も少なく「最下位」となった。韓国人が「一緒に暮らす家族と笑って過ごす時間で楽しさを感じる」という問いに「そうだ」と答えた割合もやはり14%にとどまるなど、全世界で最下位にとどまった。

【グラフィック】「家で一人でいるとき楽しさを感じる」 韓国、38カ国中1位

 グローバル・ホーム・ファニシング(大型家具)企業のイケアは1月15日、韓国をはじめとする全世界38カ国の消費者3万7428人を対象に2023年の1年間で行った「2023ライフ・アットホーム・リポート」と題するアンケート調査の結果を公開した。調査では38カ国の消費者の回答を数値だけで羅列しているが、これを見ると韓国で生きていく人々の「孤独指数」が見て取れる。韓国社会の構成員が共同体や隣人と共に過ごすよりも、一人で過ごす人生の方が「より楽」と捉える「個人社会」「ナノ(nano、個人)社会」に突入していることを鮮明に物語っている。

 淑明女子大学経営学科のソ・ヨング教授は「ドラマ『恋のスケッチ〜応答せよ1988〜』に出て来るような隣人に、現実で出会うことはもはやほとんどあり得ない」とし「1980-90年代半ばまでは、韓国は欧州や米国よりも家庭共同体を重視し、隣人と強い絆を交わす社会だと考えられていたが、2000年代に入って個人主義が強くなり、最近ではこれを超えて破片化した人生を生きるナノ社会の様相を呈している」と分析する。

■一人でいる方が楽な韓国人

 アンケート調査の結果によると、韓国人回答者の40%は「家で一人でいる時に楽しさを感じる」と答えていたことが分かった。全世界でトップだ。シンガポールが39%、日本が35%、スイスが33%、米国が31%だった。世界平均は約30%だ。

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