かつて「曺国守護者」を自任していた韓国作家・孔枝泳氏、新作エッセイで反省文 胸中を吐露

 かつて「曺国(チョ・グク)元法相の守護者」を自任していた作家の孔枝泳(コン・ジヨン)氏が、新作エッセイ『君は再び寂しくなるだろう』(原題)で、「86世代」(1980年代に大学に通った60年代生まれの世代)に対する反省文をつづった。

【写真】曺国元法相「アイ・アム・信頼。 アイ・アム・公正。 アイ・アム・常識。 アイ・アム・法治。アイ・アム・正義」

 孔氏は「SNS(交流サイト)で熱心に擁護していたある人が、私が以前まで思っていたその人ではないということを悟った」として「悪口を言われても彼をかばっていたのは、当時としてはそれなりの愛国であり犠牲だったけれど、私が何も知らずに騒いでいたんだなあと思った」と回顧した。

 さらに「後になって過ちが明らかになったとき、彼が『申し訳ない』『間違っていた』と一言でも口にしていれば、ここまで失望はしなかったはずだ」とつづった。

 孔氏はかつて「扇動はわずか一文でも可能だが、それに反論するためには数十枚の文書と証拠が必要だ」とナチスの宣伝省大臣ゲッベルスの言葉を引用し、曺・元長官への支持を公言していた。

 曺・元長官の任命に賛成した正義党に対して離党の意思を表明した陳重権(チン・ジュングォン)韓国東洋大教授をあからさまに非難し、論争を繰り広げたこともあった。

 孔氏はまた、過去に「私たちが戦うべき敵は、進歩の仮面をかぶった詐欺師たち」とも述べていた。

 孔氏は「社会的弱者ではなく自分たちのためだけに声を上げる現在の『進歩』はもはや進歩ではない」と断じた。

カン・サング記者

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  • ▲今月15日に慶尚南道河東郡の自宅で聯合ニュースのインタビューに応じる孔枝泳氏。/聯合ニュース

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