電池大手のLGエナジー 23年営業益と売上高が過去最高

【ソウル聯合ニュース】韓国の車載電池大手LGエナジーソリューションが26日発表した2023年通期の連結決算(速報値)によると、本業のもうけを示す営業利益は2兆1632億ウォン(約2390億円)で前年比78.2%増加した。売上高は31.8%増の33兆7455億ウォン、純利益は110.1%増の1兆6380億ウォンだった。20年の創業後初めて年間売上高が30兆ウォン、営業利益が2兆ウォンをそれぞれ上回った。

 同社は23年の売上高について、電気自動車(EV)市場が堅調に成長した北米のバッテリー需要に積極的に対応したことで、2年連続となる30%超の高成長を記録したと説明。営業増益に関しては「物流費の削減、歩留まり率と生産性の向上といったコスト改善努力と、(EV電池事業に補助金を出す)米インフレ抑制法(IRA)の恩恵」を要因に挙げた。

 23年10~12月期の営業利益は前年同期比42.5%増の3382億ウォンだった。IRAに基づく税額控除を除くと881億ウォン。米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)との合弁会社の第1工場が安定的に量産しているという。10~12月期の売上高は6.3%減の8兆14億ウォン、純利益は1903億ウォンだった。

 24年は世界のEV用バッテリー需要が鈍化する見通しだ。LGエナジーソリューションは今年、北米EV市場の成長率が低下するなど世界EV市場の伸びが20%台後半にとどまると予想する。中国メーカーの進出拡大により欧州でのシェア争いが激しくなるほか、米大統領選の影響を受ける可能性もある。それでもLGエナジーソリューションは「成長モメンタム(勢い)を持続できる機会も存在する」と強調した。

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