尹官石議員に懲役2年…「政党民主主義への信頼を損なった」 共に民主現金入り封筒ばらまき事件裁判

 韓国の進歩(革新)系最大野党「共に民主党」における「現金入り封筒事件」で裁判にかけられた尹官石(ユン・グァンソク)国会議員=無所属=に、一審で実刑が言い渡された。

 ソウル中央地裁刑事合議21-2部(金正坤〈キム・ジョンゴン〉、金美京〈キム・ミギョン〉、許京茂〈ホ・ギョンム〉部長判事)は31日、政党法違反などの罪で起訴された尹議員に対し懲役2年を宣告した。

 共に起訴された姜来求(カン・レグ)元韓国水資源公社常任監査委員に対しては、1年8カ月の懲役刑と罰金600万ウォン(約66万円)、追徴金300万ウォン(約33万円)が宣告された。

 裁判部は、尹議員と姜氏の起訴容疑を全て有罪と認め、「国民の政党民主主義に対する信頼を大きく毀損(きそん)したという点で、被告人らの罪責は非常に重い」と判断した。

 尹議員は2021年5月の民主党全党大会を前に、宋栄吉(ソン・ヨンギル)議員の党代表当選のため民主党の現役議員らに提供する目的で、予備選陣営関係者らから6000万ウォン(現在のレートで約660万円。以下同じ)を受け取った罪で逮捕・起訴された。

 予備選陣営の中心人物だった姜氏は、尹議員の金品提供指示・勧誘・要求を宋議員の補佐だったパク・ヨンス氏に伝え、これによりパク氏は21年4月27日・28日の2度にわたり、それぞれ300万ウォン入りの封筒合わせて20通を尹議員に提供した-というのが検察の見方だ。

 検察では、尹議員が、用意された現金入り封筒20通を4月28日と29日の両日、民主党議員らに配ったとみている。

 また姜氏は、地域本部長や地域状況室長らに対して、およそ3000万ウォン(約330万円)が配られるように指示・勧誘した罪にも問われた。

ソン・ジウク記者

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  • ▲宋栄吉・共に民主党議員と尹官石・共に民主党仁川市党委員長(当時)。2018.6.13/ニュース1

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