尹大統領 旧正月に合わせ恩赦検討=特別減免も

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が旧正月(今年は2月10日)に合わせ、特別赦免(恩赦)を検討していることが2日、分かった。

 与党関係者によると、尹大統領は今回の特別赦免の対象に金寛鎮(キム・グァンジン)元国防部長官らを含めた。特別赦免は法務部の赦免審査委員会と閣議の審議を経て、大統領が最終的に決定する。

 金氏は2012年の総選挙と大統領選に絡み軍のサイバー司令部に対し、当時の政権と与党を支持し野党を非難する書き込み約9000件を作成するよう指示したとして、軍刑法上の政治関与罪などで起訴され、昨年にソウル高裁で開かれた差し戻し審で懲役2年を言い渡された。

 朴槿恵(パク・クネ)政権時代、政権に批判的な文化・芸能界関係者を公的な支援から外す目的で作成された「ブラックリスト事件」で懲役刑を言い渡された金淇春(キム・ギチュン)元大統領秘書室長や趙允旋(チョ・ユンソン)元文化体育観光部長官も特別赦免の対象として取り沙汰されている。ただ、大統領室高官は聯合ニュースの取材に対し、「政治家の赦免は最小限に抑える」と述べた。

 政治家の特別赦免は7~8人になる見通しで、野党陣営の関係者も含まれるもようだ。

 行政制裁を受けた旅客運送業、飲食業の従事者らに対する特別減免も行われる見通しだ。

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