サッカー:韓国入国クリンスマン監督に抗議のカボチャあめ 「これがサッカーなのか、ゴーホーム」 

アジア杯2023

サッカー:韓国入国クリンスマン監督に抗議のカボチャあめ 「これがサッカーなのか、ゴーホーム」 

 「クリンスマン、これがサッカーなのか?」

 アジア・サッカー連盟(AFC)アジアカップ・カタール大会を終えたサッカー韓国代表チームが8日午後、仁川空港に到着した。海外組の大半は現地で解散し、同日は趙賢祐(チョ・ヒョヌ)、金英権(キム・ヨングォン)=以上、蔚山現代FC=、李記帝(イ・ギジェ)=水原サムスン=ら国内組中心の13選手とユルゲン・クリンスマン監督=ドイツ=らコーチ陣が帰ってきた。

【写真】「クソ食らえ」 クリンスマン監督にカボチャあめを投げて排除される男性

 韓国代表チームが乗った飛行機が空港に到着する約1時間前から、セキュリティー・スタッフのユニホームを着た空港職員たちは慌ただしく動き始めた。物が飛んでくることを想定しているかのように、長い傘を持った人もいた。

 夜9時50分ごろ、到着ロビーに姿を現したクリンスマン監督は、一人で左側に設けられた記者会見会場に向かい、選手たちは反対方向に進んで空港を後にした。

 クリンスマン監督は報道陣の質問に、「皆さんと同じように優勝したかった」「ヨルダンは決勝に進む資格を備えているチームだった」「我々が良かった部分、肯定的な部分も考える」などと答えた。監督はインタビュー中、かすかに笑みを浮かべていた。

 すると突然、クリンスマン監督に向かってカボチャあめが5-6個飛んできた。小指の先より少し小さいカボチャあめはクリンスマン監督の足元に落ちた。カボチャあめが飛んできた方向に立っていたある中年男性は「クリンスマン、これがサッカーか? これがサッカーなのかって言ってるんだよ」と怒鳴った。すぐにセキュリティー・スタッフたちが近づいてきて、この男性を後方に連れて行った。クリンスマン監督は、男性が消えた方向に向かってほほ笑んでいた。韓国語で「あめ食らえ」と言えば、「クソ食らえ」という意味になる。

 記者会見を終えたクリンスマン監督は、車が待機していたゲートの方に向かった。その時、規制線の外でクリンスマン監督が来るのを待っていた人々の中には「クリンスマン、ゴーホーム(Go Home)」「バカ(idiot)」と叫んだ人もいた。「クリンスマンOUT! 更迭!」と書かれた紙を持った男性もいた。クリンスマン監督はセキュリティー・スタッフの警護を受けながら黒いバンに乗って空港を後にした。

 サッカー韓国代表チームの選手やコーチ陣に向かって物が飛んできたのは初めてではない。 2014年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会のグループリーグ敗退時、帰国した韓国代表チームに向かってあめが飛び、2018年W杯ロシア大会を終えて帰ってきた選手たちには生卵が投げつけられた。

 あめを投げたり、怒鳴ったりした一部の人々を除き、大多数のファンは韓国代表のユニホームやボールを手に選手を出迎えてねぎらった。京畿道安養市に住むイ・ソンファンさん(51)は同日、サッカーボールとサインペンを手に空港に来た。イさんは「中学生の娘と一緒に来た。できれば選手のサインをもらいたい。ヨルダンとの準決勝の結果は残念だったが、それでも選手たちに『頑張った』と声を掛けたい」と語った。

 韓国代表チームは来月再び招集され、2026年のW杯北中米大会2次予選に備える。

仁川=キム・ミンギ記者

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