韓国地方のゴルフ場 22年からの「日本車出入り禁止」を撤回

【金堤聯合ニュース】約2年にわたり日本車の出入りを禁止してきた韓国のゴルフ場が、このほど同措置を撤回したことが分かった。西部の全羅北道金堤市にあるアネスビルゴルフ場はこれに関し市から勧告書を受け取っており、今月2日、ウェブサイトに掲載していた日本車の出入り禁止に関する告知を削除した。市の関係者は9日、「現在は日本車のゴルフ場利用を認めているものと認識している」と話した。

 市は昨年12月に同ゴルフ場に対し、駐車場法に特定の国、メーカー製車両の出入りを制限する根拠が無い点などを挙げながら、日本車の出入り禁止措置を改めるよう勧告した。市関係者は、国民申聞鼓(オンブズマン)に苦情や意見が寄せられており、関連規定にも外れるものだと説明した。

 アネスビルゴルフ場は22年1月から同社敷地内への日本車の出入りを禁止していた

ウェブサイトで告知し、出入り禁止対象のブランド名も記載した。この措置の目的を「日本帝国が虐げる中、国を守り抜いて子孫に自由を譲り渡した先祖の功労を忘れまいという趣旨」と説明し、「歴史をねじ曲げ、わが国民にまともな謝罪もしていない日本に対する、個人企業としての意志」とした。

 韓国では2019年、日本による輸出規制への反発から日本製品の不買運動と日本旅行自粛の「ノージャパン」が広がった。アネスビルゴルフ場について「日本製品の不買運動に乗り出したのは勇気あること」と応援する意見もあれば、「(ゴルフ)ボールやウエアなど日本ブランドの製品が数ある中で日本の自動車だけ出入りを禁じるというのは、『ノージャパン』をマーケティング戦略として利用するもの」と指摘する声も上がった。

<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
あわせて読みたい