38歳・李俊錫代表のマナー違反に韓国ネット騒然

 今月発足した韓国の新党「改革新党」の李俊錫(イ・ジュンソク)代表(38)がこのほど、障害者団体「全国障害者差別撤廃連帯」の朴敬石(パク・ギョンソク)代表(63)とカフェで会って対話する様子がインターネット上で突然話題になっている。李代表が自分のコーヒーだけを先に受け取り、奥の席に座っている党関係者たちにはカップを渡さないように見える姿が動画で切り取られたためだ。

【動画】カップの受け渡し、手伝わないの? 韓国ネットをざわつかせた李俊錫代表

 李代表は8日、ソウル市内の水西駅で党指導部や市民たちに旧正月のあいさつをした。そこに朴代表が訪れ、障害者移動権に関する政策意見書を渡した。李代表をはじめとする改革新党指導部は朴代表と一緒に駅構内のカフェに移動し、「簡単な茶話会」を開いた。

 この様子がOBSのユーチューブに掲載されたのだ。

 動画によると、席に座った李代表は朴代表に「尹錫悦(ユン・ソンニョル)政権を経験してみてどうですか。むしろ李俊錫の方がいいのではないですか」と話し始めた。カフェに着席し、会話を始めて2分ほどたつと、注文した飲み物が出てきた。

 カフェ店員は、画面の一番右端に座っている同党の梁香子(ヤン・ヒャンジャ)院内代表(56)の前にコーヒーカップを次々と置き始めた。李代表はコーヒーカップに目をやり、カップの方に左手を伸ばした。

 すると、梁院内代表がコーヒーを渡し始めた。梁院内代表はコーヒーの方を見ていた李代表ではなく、同席者の中で最も年長の朴代表にまずカップを渡した。それから、待っていた李代表の左側に2つめのカップを置いた。李代表はそのカップを両手で受け取り、笑顔で話しながら一口飲んだ。

 その間、梁院内代表は李代表よりも奥の席に座っていた党関係者3人にカップを次々と渡した。目の前で繰り広げられるカップの受け渡しの様子に、李代表は視線を向けるだけで手伝おうとはしない。ただ、自分と向かい合って座っている朴代表の話を聞くことの方に集中している様子だ。

 梁院内代表は、席に座っていた全員にカップが渡ってから、自分のカップを受け取った。

 こうした様子が写っている動画が各インターネット・コミュニティー・サイトに複数回掲載された。李代表の隣に座っている当関係者の表情を拡大した動画などさまざまなバージョンがあり、それぞれの動画の下には数多くのコメントが寄せられている。

 それらのコメントは「奥の席の方から順に渡すのが普通なのに」「社会生活もしたことがないのか? これはマナーの問題だ」「自分のことしか考えない人」などの内容だった。また、「李代表はその瞬間、(朴代表との)会話しか頭になかったのかもしれない」という声もあった。

 一方、カップを配った梁院内代表は思いがけない恩恵にあずかっている。「1980年代に女子商業高校を卒業して会社に入ったらどんな扱いを受けたかご存じだろうか。セクハラ(性的嫌がらせ)はデフォ(基本)で、ありとあらゆることがあった。そのような厳しい環境で生き残り、役員にまでなったのが梁香子」というコメントが投稿された。梁院内代表は1985年に女子商業高校を卒業してサムスン電子に入社し、2014年に同社の常務に昇進した人物だ。

キム・ミョンジン記者

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  • ▲8日、ソウル・水西駅構内のあるカフェで、障害者団体「全国障害者差別撤廃連帯」の朴敬石(パク・ギョンソク)代表と話す「改革新党」の李俊錫(イ・ジュンソク)代表。李代表がコーヒーを飲んでいる間、同党の梁香子(ヤン・ヒャンジャ)院内代表はコーヒーを受け取れなかった人々にカップを渡した。写真=OBSのユーチューブより

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