大韓サッカー協会が異例の内紛認定…韓国ネット民「鄭夢奎会長・クリンスマン監督の責任逃れ」 アジア杯2023

 サッカー韓国代表チーム内の確執や衝突が明らかになった。異例なことに、こうした事実を大韓サッカー協会がすぐに認め、具体的な状況まで説明したため、「釈然としない」と指摘する声が相次いでいる。この件を初めて報道したのは韓国メディアではなく、英国の大衆紙ザ・サンだ。同紙はサッカーに関する報道が頻繁にあるが、誇張と憶測が多く、他メディアで再引用されるのは珍しい。

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 しかし、今回は違った。大韓サッカー協会が選手間に摩擦があることを比較的詳しく説明したのだ。結果的にザ・サンの報道は韓国メディアを通じてさらに波紋を広げている。クリンスマン監督は選手たちがもみ合っていた時、遠くからその光景を見るだけで、これといった対応を取らず、試合当日も同様だったという。「アジアカップ優勝」を目指していたさなかに大きな衝突事故があったのにもかかわらず、応急措置もせずに壊れた車を引きずってレースに出たようなものだ。

 問題は、アジアカップ準決勝戦が拙戦となった後も、クリンスマン監督と、同監督の選任に決定権を持つ鄭夢奎(チョン・モンギュ)大韓サッカー協会会長に非難が殺到していることだ。大韓サッカー協会はこれまで、これといった対応も取らずに沈黙を貫いてきた。内部的にクリンスマン監督の去就についてどのような議論が行われているのかも公表していない。ところが、今回の選手同紙の確執についてだけは、これまでと違う姿勢を見せたため、「鄭夢奎退陣論に対する厳しい視線を選手たちの方に向けさせ、水を流そうとしているのではないか」という疑問の声がおのずと上がっている。「更迭の危機にひんしているクリンスマン監督が現地メディアにリークしたのではないか」「大韓サッカー協会が選手たちに責任を転嫁するためにわざと流出させた」などの陰謀論まで取りざたされている。

 鄭夢奎会長は、アジアカップ終了後、クリンスマン監督の去就はもちろん、選手たちの問題についても依然として沈黙を続けている。いろいろと苦心してはいるものの、外部にメッセージを発信してはいない。大韓サッカー協会関係者は「役員会議や戦力強化委員会で出た内容を総合的に検討した上で結論を下す。来週中にもまとまるものとみられる」と語った。

チャン・ミンソク記者

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  • ▲大韓サッカー協会の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長とクリンスマン監督

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