韓国サッカー協会 クリンスマン代表監督を解任=1年足らずで決別

【ソウル聯合ニュース】韓国・大韓サッカー協会は16日、理事会を開き、男子代表のクリンスマン監督の解任を決めた。

 同協会の鄭夢奎(チョン・モンギュ)会長はソウル市内のサッカー会館で記者会見を開き、「戦力強化委員会の(会議)内容の報告を受けて意見を集め、総合的に検討した結果、監督の更迭を決めた」と明らかにした。戦力強化委員会は15日、クリンスマン監督を解任するよう勧告していた。

 クリンスマン監督は昨年2月末の就任から1年足らずで韓国代表と決別することになった。選手としては世界的なスタープレーヤーだったが、指導者としては評価が分かれる中で就任した同監督はピッチ内の戦術不足に加え、頻繁な海外滞在などでも批判を受け続けてきた。

 韓国代表は今月上旬までカタールで開催されたアジア・カップで優勝を目指した。孫興ミン(ソン・フンミン、トットナム)ら史上最強とされるメンバーを擁していたが、準決勝で敗退した。準決勝のヨルダン戦では枠内シュートがゼロという衝撃的な敗戦を喫しファンからの批判が強まったほか、大会を終えて韓国に帰国したクリンスマン監督が2日後に自宅がある米国に行ったのも怒りを買った。

 アジア・カップ期間中に孫と李剛仁(イ・ガンイン、パリ・サンジェルマン)ら選手間で内紛があったことも判明し、クリンスマン監督のチーム管理能力も疑問視された。

 クリンスマン監督は戦力強化委員会の会議にリモートで参加し、戦術不足の指摘には同意せず、選手団の内紛が準決勝試合に影響を与えたと主張したとされるが、同委員会はクリンスマン氏がこれ以上リーダーシップを発揮することは難しいと判断した。

 鄭氏は「アジア・カップを応援してくれた国民を失望させ、心配をかけたことを謝罪する」として、「総合的な責任は私と協会にある。原因分析を詳しく行い、対策を立てる」と述べた。

 韓国代表は2026年ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のタイ戦(3月21日、26日)までに新指揮官を迎える時間がなく、臨時監督体制で臨む公算が大きい。臨時監督は韓国人指導者が務める可能性が高い。

 鄭会長は「W杯予選のための次期監督の選任作業に直ちに着手する」と明らかにした。

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