三一節連休に日本に行くのは非常識? 韓国の成人1500人の回答は

独立運動記念日に日本へ旅行することの是非…成人1500人が回答
63%「望ましくない」

 本紙はSMC&Cアンケート調査プラットフォーム「tillion Pro(ティリオン・プロ)」に依頼し、三一節前の先月26日と27日、20-60代の男女1500人に「三一節や光復節(1945年8月15日=日本に奪われた主権を取り戻した日)に旅行で日本に行ったら『非常識』だと思いますか?」と質問した。

 この質問に回答者の63%は「望ましくない」と答えた。このうち女性は65%、男性は59%だった。一方、「祝日に旅行で日本に行っても構わない」という回答は37%で、「非常識」という意見と「そうは思わない」という意見は6対4に分かれた。これまでは「MZ世代や、その世代に近いほど祝日と関係なく行動する」という見方があったが、今回の調査では世代による差がほとんどなかった。むしろ、「三一節に旅行で日本に行っても構わない」という回答は60代で40%と最も高かった。

 こうした回答をどう見るべきなのだろうか。評論家のノ・ジョンテ氏は「1980年代初めに生まれた世代までは、国から教育を受けた反日主義でなくても、『日本は韓国よりはるかに暮らし向きがいい』という恐怖感に基づいた反日主義が定着している。その反面、それ以降に生まれた若い世代は国による反日主義に加えて、『韓国は日本よりもましなのに』という、日本のことを韓国とほぼ同じか、あるいは見下す攻撃的反日主義がある点が違う」と分析した。

 「三一節に旅行で日本に行くのは望ましくない」と考える人にその理由を尋ねると、「他の所に行けるのに、あえて日本に行くのは祝日の趣旨にそぐわないから」という回答が45%で最も多かった。次いで「殉国烈士のことを考えれば恥知らずの行動だから」(35%)、「日本を観光してお金を使うことは日本を助けることになるので望ましくない」(20%)などだった。

 反対に、「旅行で日本に行ってもいい」と考える人にその理由を尋ねると、54%が「旅行するのは個人の自由だから」と答えた。こう答えたのは20代で61%、60代で60%と、全体の平均より高かった。次いで「祝日の意味を胸に刻むことは場所に関係なくできるから」(30%)、「日本への旅行だけを非難するのは時代錯誤だ」(16%)などだった。

 このような論争が繰り返されることについては「個人の自由だから、放っておくべきだ」という回答と、「政府の広報・政策が必要だ」という回答がそれぞれ35%で拮抗した。「市民が立ち上がり、祝日の趣旨を損なう行動を批判し、防止すべきだ」は20%、「祝日の趣旨が損なわれるなら、祝日をなくすべきだ」が11%だった。

 ノ・ジョンテ氏はこの論争について、「国の慶事を記念する祝日にサイレンを鳴らしていた国家主義的祝日文化・習慣がなくなって以降、『法律で定められた休日』という考え方しかが残っていないためだ。『ある特定の国に行ってもいい』『いやダメだ』という消耗するばかりの論争よりも、祝日をどのように記念して過ごすかについて、新たな談論や文化を形成することの方が重要だ」と語った。

ペ・ジュンヨン記者

【グラフィック】韓国人にアンケート…三一節に日本に旅行に行ってもいい?

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