韓国最長寿番組「全国のど自慢」 若手司会降板で再び中高年路線に

【ソウル聯合ニュース】韓国のKBS第1テレビで放送中の長寿番組「全国のど自慢」の司会が交代されることが4日、分かった。2022年6月に死去した宋海(ソン・ヘ)さんの後任として同番組の司会を務めているタレントのキム・シニョンさんの所属事務所が発表した。

 キムさんの後任にはコメディアンのナム・ヒソクさんが選ばれた。ナムさんは1991年にデビュー。多くの人気番組の進行役を務めてきた。

 1980年に始まった「全国のど自慢」は韓国の最長寿番組で、宋さんが1988年から34年にわたり司会を務めた。最後まで現役を貫いた宋さんに代わり、2022年10月からキムさんが司会を務めている。小さな体から響かせる力強い声と特有の親しみやすさが好評だったものの、中高年が主な視聴者である同番組には合わないという反応が一部で出ていた。

 また宋さんが司会を務めていたころは10%台を維持していた視聴率も下がりはじめ、23年10月1日には3.4%まで落ちた。

 ある業界関係者は「KBSがキム・シニョンを司会にすることでより若い世代に合わせて番組の世代交代をしようと実験的な試みをしたが、事実上結果が良くなかった」とし「中壮年層の視聴者により馴染みのあるナムさんを新しい司会にすることで、再びかつての雰囲気を取り戻そうとしているようだ」と分析した。

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