春に旬を迎えるアサリとホヤに加熱しても死なない貝毒検出の恐れ、韓国当局が警告

 韓国食品医薬品安全処(食薬処)は5日、春に海で採取したアサリやホヤなどから貝毒が検出される可能性があるため、個人で採取したものを食べるのは控えるよう警告した。

 食薬処によると、スーパーや水産市場などで流通している貝類を、個人で海から採取して食べる場合、貝毒による食中毒になる可能性があるという。

 有毒性のプランクトンを食べた貝類の体内には有毒物質が蓄積されるが、貝毒による食中毒は、そのような貝類を人間が食べた場合に発生する食中毒だ。貝毒は貝類をはじめホヤやエボヤなどの被嚢(ひのう)類でも生成される。

 水温が上昇する3月から韓国南海沿岸部を中心に発生し始め、4月中旬から5月初旬にかけてピークを迎える。

 人間が貝毒に感染すると、まひ・下痢・記憶喪失などの中毒症状が現れる恐れがある。貝毒は冷凍・加熱処理しても除去できないため特別な注意が必要だ。

 食薬処は貝毒による事故を予防するために、6月28日まで卸売市場と大手スーパーで販売される韓国産の貝類と被嚢類490品目を対象に、回収・検査を実施し、貝毒の基準に適合しているかどうか確認する予定だ。貝毒の基準は、まひ性貝毒が1キログラム当たり0.8ミリグラム以下、下痢性貝毒が同0.16ミリグラム以下、記憶喪失性貝毒が同20ミリグラム以下となっている。

 検査で不適合と判定された水産物は、販売禁止および回収処理し、不適合の情報は関連情報サイト「食品安全国」のホームページで公開される。

チェ・ヘスン記者

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  • ▲ホヤの資料写真。 /イ・シンヨン映像メディア記者

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